韓国の美容クリニックで、施術前後の写真撮影を案内されることがあります。経過を医師が確認するための記録である場合もあれば、公式サイトや交流サイトなどの広告に使う目的が含まれる場合もあります。
大切なのは、撮影そのものを慌てて承諾したり拒否したりすることではなく、何のために撮り、誰がどこまで使うのかを分けて確認することです。言葉に不安がある人でも実践しやすい順番で整理します。
施術写真には主に二つの目的がある
診療記録として撮影する写真
医師が施術前の状態を把握し、施術部位や左右差、術後の経過などを確認する目的で、カルテに関連づけて保存される写真です。院内での診療や安全管理に必要と説明されることがあります。
ただし「記録用」という言葉だけでは、利用範囲は分かりません。顔全体を撮るのか、患部だけか、院内の誰が閲覧できるか、保存期間はどの程度かを確認しましょう。
広告や広報に利用する写真
クリニックの公式サイト、交流サイト、動画、院内資料、症例紹介ページなどに掲載する目的です。顔を隠す予定でも、目元や輪郭、ほくろ、背景などから本人が分かる可能性があります。診療記録用に撮影した写真が、そのまま広告に使われるとは限らないため、利用目的を分けた説明と同意の有無を確かめることが重要です。
署名前に確認したい七つの項目
同意書が日本語でない場合は、署名を急がず、通訳や翻訳を通して次の内容を一つずつ確認します。
- 撮影目的:診療記録のみか、広告や職員教育、学会発表にも使うのか。
- 撮影範囲:顔全体、施術部位、音声、氏名など、何が記録されるのか。
- 掲載先:公式サイト、交流サイト、動画、院内掲示など、媒体が特定されているか。
- 識別を減らす処理:目隠し、切り抜き、ぼかしを誰がどの段階で行うのか。
- 利用期間:掲載開始日と終了日、終了後の削除方法が書かれているか。
- 第三者への提供:広告会社や予約仲介会社、国外の運営会社に共有される可能性があるか。
- 拒否と撤回:広告利用を断った場合の扱いと、同意後に取り下げる窓口が明確か。
韓国の個人情報保護に関する公的な案内でも、同意事項を区分し、本人が分かるように知らせる考え方が示されています。ただし、個別の契約や適用法令によって扱いは異なるため、その場の説明だけで判断せず、同意書の写しを受け取って保管すると安心です。
診療記録だけに同意したいときの伝え方
受付や通訳には、「診療記録としての撮影と、広告への掲載は別ですか」「診療記録用の撮影には同意しますが、広告・広報への利用には同意しません」と具体的に伝えます。口頭だけで終わらせず、広告利用の欄を未同意にし、記入後の書面を撮影するか写しを受け取りましょう。
一つの署名欄に複数の目的がまとめられている、未記入の欄が残っている、説明と書面の内容が違う場合は、その場で署名せず確認を求めるのが安全です。割引や特典と広告利用が結びついている場合も、掲載範囲や期間、撤回後の扱いまで確認してから判断します。
撮影や掲載に不安を感じたときの対応
- 撮影前に、同意書の日本語訳または内容の説明を求める。
- 診療記録用と広告用のチェック欄を分けてもらう。
- 広告用を断ると診療にどのような影響があるのか、理由を確認する。
- 同意した範囲、担当者名、確認日を自分の記録に残す。
- 掲載後に気づいた場合は、掲載先の画面とURL、確認日時を保存し、クリニックの個人情報窓口へ削除や利用停止を申し出る。
一度公開された画像は、転載や保存によって完全な回収が難しい場合があります。迷いが残るときは、撮影範囲を狭める、顔が分かる写真は広告利用しない、家族や通訳と確認してから決めるといった選択肢もあります。
写真だけで施術結果を判断しない
いわゆるビフォーアフター写真は、照明、角度、表情、撮影時期、化粧の有無などで見え方が変わります。写真だけで効果や安全性を判断せず、考えられる副作用や合併症、回復期間、代替案、追加費用について医師から説明を受けてください。
効果には個人差があります。施術には医師のカウンセリングが必要です。持病、服薬、アレルギー、妊娠の可能性などは事前に伝え、理解できない説明が残る場合は契約や施術を急がないことが大切です。
言葉や同意書が心配なら事前に相談を
写真の目的や利用範囲を確認したくても、現地で専門的な説明を聞くと緊張しやすいものです。渡韓前に質問事項を整理し、当日は通訳を介して一つずつ確かめると、判断しやすくなります。
韓国美容サポートでは、言葉・費用・予約手配の不安について無料で相談を受け、必要に応じて提携医療機関の予約調整、通訳同行、帰国後の連絡も支援しています。強い勧誘は行っていませんので、迷っている段階でもLINEで無料相談をご利用ください。